こんにちは!
賃貸で菓子製造業許可を取得しお菓子屋とレンタルキッチンを開業・運営しているメイと申します。
前回まで、物件を見つけた経緯や物件探しの注意点についての個人的な意見なんかを書いてきました。
前回の記事(パート2)はこちら!↓
無事物件の契約も終わり、次はいよいよ改装!
・・・といきたいところですが、改装に入る前に少し日が空いたため、その間に事業を始めるために必要な準備を済ませることにしました。
今回書く「事業を始めるために必要な準備」というのは、主にお金関連についてです。
事業を始めたことなんてないし、一人だし、そりゃもう分からないことだらけでしたが、じっくり調べてひとつずつ準備をしました。
税金や経理については今も勉強中ですが・・・!
そんなわけで今回は、「事業を始めるためにやったこと」について書いていきます!
開業届を出す
まず、開業届を提出しました。
“開業届を出す”というのは正確に言うと、「個人事業の開業・廃業等届出書」という書類を税務署に提出することを指します。
開業届を提出することで、税務署が「この人は個人事業主として事業をしている」という認識をしてくれます。
個人事業主として開業したけれど開業届は出していない、という方もいますが、開業届を出さなかったからといってなんらかの罰則が科されるということはありません。
しかし、開業届を提出することで受けられるメリットはとても大きいので、個人事業主として開業をするのであれば、開業届の提出は検討するべきだと思います。
私の場合は、
- 青色申告ができる
- 屋号付きの口座が開設できる
- 材料などが安く仕入れられる(仕入れ元に個人事業主が安く仕入れをできるサービスがあるため)
主にこの3つの恩恵を受けたかったので、開業届を早めに出しました。
個人の状況によってはデメリットが発生する場合もあるので、じっくり調べてから提出することをおすすめします!
開業届の出し方
①「個人事業の開業・廃業等届出書」 に必要事項を記入する
私はあらかじめ使うことを決めていたクラウド会計ソフト「freee」が開業届の作成もできるとのことで、そこで作成しました。
質問に答えていくだけで作成できるので、初心者の私でも簡単に作成できました。
つまづいたところと言えば、納税地を自宅にするかキッチンにするかで少し迷ったくらい。(結局自宅にしました)
もちろん直接税務署で記入しても良いです。
②青色申告をする場合は「所得税の青色申告承認申請書」も作成する
確定申告を青色申告で行いたい場合は、開業届を出すタイミングで申請を行うとスムーズです。
「所得税の青色申告承認申請書」という書類を作成します。私はこれもfreeeで作成しました。
③管轄の税務署に提出する
あとは出来上がった書類を管轄の税務署に提出するだけ。
ここで気をつけるのが、書類はかならず2枚必要、ということです。
2枚に税務署から押印をしてもらい、1枚はそのまま提出、もう1枚は控えとして自分で保管するためです。
直接税務署に持って行くときも、郵送するときも、必ず同じ書類を2枚用意して提出しましょう!
開業届の提出は意外とあっさり
私は、freeeで書類を作成しコピーしたものを税務署に直接持って行く方法で提出しました。
現在の状況(新型コロナウイルス蔓延)を考えると郵送が最善かもしれませんが、何か不備があったらまた送り直して・・・と時間がかかるので、対策をしっかり取って税務署へ。
職員の方に書類を渡してチェックしてもらい、マイナンバーの確認。
何か不備があったり、質問されるかも・・・と内心ビビっていたのですが・・・
「はい、お預かりしました〜」
で、あっさり終了。
この間わずか3分。
思わず「もう提出完了ですか?」と聞いてしまいました(笑)
開業届を出すって結構大それたことのように思えるのですが、意外とサクッとできちゃうんだなぁ、という感想です。
なにはともあれ、「これで個人事業主として胸を張って活動できるぞ・・・!」という気持ちになりますし、前述した通り開業届を出すことで得られるメリットは大きいので、私にとって開業届の提出は大事なプロセスでした。
屋号付きの銀行口座を作る
開業届を出したら、開業届の控えを持って銀行へ。
事業用のお金とプライベート用のお金を分けたいから新しく口座を作る、という方は多いと思いますが、開業届を出していると屋号付きの口座が作れるので、開業届の提出も行う方は先に開業届を提出し、その後屋号付き口座を開設することをおすすめします。
個人名の口座よりもお客様からの信用度が増しますし、屋号のみで振り込みができる銀行もあるので、せっかく作るなら屋号付きにしておいて損はないと思います!
私は三井住友銀行で屋号付き口座(営業性個人口座というみたいです)を開設しました。
ちなみに、多くの銀行に「口座を開設できるのは自宅または事業所の最寄りの支店」という決まりがあるようです。
屋号付き銀行口座開設で必要なもの(三井住友銀行)
調べてみたところ、必要なものは銀行によって違うようなので、開設したい銀行で調べてから行くことをおすすめします。
私が行った三井住友銀行では、
- 開業届の控え
- 銀行印として登録する印鑑
- 身分証明証
があれば口座開設できました。
開業届と身分証明証の確認をしてもらい、諸々の説明を受けて、印鑑や暗証番号を登録し、銀行アプリにも登録して・・・と、およそ1時間程度かかりましたが、無事屋号付きの銀行口座を開設することができました。
通帳はその場で受け取り、キャッシュカードは後日郵送されます。
「これで屋号のみで振込することができるようになりますか?」と確認したところ、同じような質問をされる方が多いのか食い気味で「ああ、大丈夫ですよ〜(にっこり)」と回答をいただきました。
その笑顔に安心。
※実際口座開設した後に自分で振込をしてみましたが、無事屋号名だけで振込ができました!
これで屋号付きの事業専用口座が作れたので、今後事業に関するお金はこの口座で管理することになります!
会計ソフトの準備をする
最後は、事業をするにあたってとてもとても大事なお金の管理の準備です。
私は青色申告をするので、「複式簿記」で日々のお金の動きを記帳していかなければいけません。
これが噂によると少し難しいようで、果たして私にできるのだろうか・・・と思いましたが、とりあえずやってみないと何も分からないということで、初心者でも扱いやすそうな会計ソフトを探しました。
そこで選んだのが、クラウド会計ソフトの「freee」。
大手会計ソフトはいくつかありますが、その中でも特に「記帳と確定申告の手間が少なくなりそう&知識があまりない人でも使いやすそう&使いながら勉強できそう」だと思ったので選びました。
前述の開業届の作成をやってみて感じましたが、日々の記帳や確定申告の書類作成も、freeeは慣れれば割とサクッとできそうな感じはあります。
freeeにはプランがいくつかあり、金額によってできることが多少違います。
無料でも一応使うことはできそうでしたが、他の方の意見などを調べ、ひとまず一番下の有料プランで使ってみることにしました。
使う会計ソフトを決めたら、事業用の口座やクレジットカードを同期させておく
クラウド会計ソフトには、銀行口座やクレジットカードと同期できる機能があるものが多いです。
同期しておくと口座やクレジットカードで取引した記録を自動的に読み出してくれるので、日々の記帳がとても楽になります。
口座は上で書いた、新しく作った口座を登録。
クレジットカードは「freee MasterCard」という、freeeがライフカードと共同開発したクレジットカードを事業用カードとして作りました。
クレジットカードに関してはいくつか候補があったのですが、本人確認のみでwebで申し込みできること、年会費が無料なこと、審査が通りやすいとの噂を聞いたことでこちらに決めました。
webで申し込みして審査に通ると、1週間くらいでカードが届きます。届いたら、引き落とし口座(もちろん私は上で書いた事業用口座)を同封の用紙に記入して郵送するだけ。
これもfreeeに同期して、準備完了!
口座とクレジットカードを事業用に分けたことで仕訳もしやすくなるので、会計ソフト初心者の私でもいくらかは扱いやすくなりそうです。
しっかり帳簿付け、頑張ろー!
やるのは私なんだけどね・・・(笑)頑張ります!
菓子製造業許可付きレンタルキッチンの開業届提出・お金についての準備ーまとめー
オープンする前に私が行った開業届の提出や諸々のお金の準備について、まとめてみました。
事業を始めるにあたってこの辺はとても大切なことなので、しっかり準備したいですよね。まだまだ分からないこともあるので、引き続き勉強も続けます。
次回からはいよいよ、物件の改装について書いていきます!